「絶景 世界遺産 ハロン湾」の見所をお伝えします。豪華の船からリーズナブルな船まで、様々なクルーズで船に宿泊!ハノイに行ったら必ず行きたいスポットです。

ハノイの情報
この記事は約7分で読めます。

シンチャオ!

今回は、ベトナムの有する絶景の世界遺産ハロン湾について説明していきます。ここで注意してほしいのが、今回はせっかくのハロン湾を日帰りの4-7時間のクルーズで済ませるのはもったいない!ということで、宿泊クルーズにスポットを当てて紹介していきます。日帰り・宿泊共通のところもありますので、日帰りをご検討の方も参考にしてみてください。

ハロン湾とは?

 

ハロン湾は、ベトナム北部クアンニン省ハロン市の南部に位置し、中国の桂林から続く石灰岩の台地が長い時間をかけて浸食されたことにより形成された大小3,000もの奇岩、島々が存在する場所です。カットバ島や闘鳥岩などが有名で、ベトナム北部の王道観光地のです。1994年にはユネスコから世界自然遺産に指定され、2000年にその範囲が拡大指定されました。太陽の位置によって湾内の輝きが変化し、雨や霧によっても趣のある雰囲気を醸し出す幻想的な空間となっています。

「ハロン湾」由来

その昔、中国からの侵略に悩まされていた時代に、この地に龍の親子が降り立ち、口から炎を吹いて敵を打ち破り、その際に吹き出した宝石が海面に突き刺さり、数々の奇岩となってその後も長きに渡って外敵の侵入から守ってくれたという伝承が残っています。漢字では、「下龍湾」と表記され、「ハロン」という名前は、「ハ」は降り立つ(下る)を、「ロン」は龍を意味し、「龍が降り立つ場所(下龍湾)」という意味になります。

このことから、「ハロン」という名前は、この伝承に由来すると考えられています。

ハロン湾観光

ハロン湾観光といえば、大型客船でのクルーズです。ハノイ市内から約4時間かけてハロン湾のボート乗り場まで移動します。ここから、クルーズで体験できることをお伝えしていきますが、乗船するクルーズ船によって内容は異なりますので、参考程度してください。また、一部アクティビティはオプションとなっており、別料金になることもありますので、事前に乗船する船の内容を確認しておいてください。

洞窟・鍾乳洞見学

日本で鍾乳洞といえば山口県の秋芳洞などが有名で、鍾乳洞内は気温・湿度が低く、肌寒い感じがする場所というイメージを持つかもしれません。しかし、ハロン湾の鍾乳洞内は、気温・湿度が高く、多くの人が内部を見学していることもあり、夏場はムシムシとして暑い場所です。紹介した3つの鍾乳洞の特徴を簡単に紹介します。

ティエンオン鍾乳洞(洞窟) (Tien Ong Cave)

比較的最近発見されたばかりの洞窟で、まだ有名ではないため、他の鍾乳洞と比べて人が多くなくゆっくりと見学したい人、人混みが苦手な人にはお勧めです。世界的学術団体にもその価値が認められている紀元前10,000〜8,000年の文明の痕跡ですので、はるか遠い昔の生活に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

ルオン洞窟(Luon Cave)

スンソット鍾乳洞から1キロ程離れた場所にあるこの洞窟は、海水の浸食により誕生した、長さ約60メートルほどの洞窟です。洞窟という名前がついていますが、その景観は海上に現れた岩のトンネルのような感じです。潮の満ち引きの関係で小舟でのカヤッキングなどはできない可能性はありますが、その大きさから自然の力の強さを感じることができます。

スンソット鍾乳洞(洞窟) (Sung Sot Cave)

 

ハロン湾で最大の大きさを誇る鍾乳洞です。「スンソット」とは、「衝撃的な、ショッキングな」という意味で、その名に恥じぬようなスケールの景観が特徴です。ライトアップは控えめで、数千年にわたる浸食の跡をまじまじと見ることができ、息をのむほどの幻想的な雰囲気を感じることができる空間となっています。

ティエンクン鍾乳洞(洞窟) (Thien Cung Cave)

ハロン湾で一番人気のスポットで、多くのボートがここをコースの一部に取り入れています。「ティエンクン」とは天空という意味で、内部の天井が円形に開けたところで、淡い光が差し込んでいる場所があり、その光景がまるで天国へと続いているように見えることから、この名がついたといわれています。このことから、別名「天空の洞窟」とも呼ばれており、何千年もかけてできた鍾乳石は色鮮やかにライトアップされており、美しい景観を楽しむことができます。

ティエンカインソン鍾乳洞(洞窟) (Thien Canh Son Cave)

ベトナム語で「天国の山」を意味するこの鍾乳洞は、ハロン湾に存在する鍾乳洞の中でも有名なもののひとつで、天まで届きそうな岩がそそり立っているのが特徴です。内部は、ライトアップは控えめにしており、自然の力で作り出された鍾乳石の美しさや荘厳さを感じることができます。鍾乳石によっては、動物や花に見えるものもありますので、お気に入りのものを探してみるのもいいかもしれません。

島への上陸&見学

カットバ島(Cat Ba Island)

ハロン湾で最大の島がカットバ島です。大自然あふれるこの島は、その大半が森などの自然で覆われており、島の固有種で絶滅危惧種にも指定されている「カットバ ラングール」という猿をはじめとする多くの動植物が生息しています。そのため、国指定の自然保護区となっており、Cat Ba National Parkと呼ばれる自然公園では、石筍と鍾乳石の洞窟を見学することができます。また、ヴィエットハイ村などの集落もあり、島での生活を見学することもできます。

ティートップ島(Titov Island)

主に宿泊ツアーで訪れることができるティートップ島ですが、クルーズ船によっては日帰りクルーズでも堪能できます。頂上まで約400段の石段を上りると360度パノラマでハロン湾に浮かぶ奇岩の様子を一望することができます。その昔、海賊の隠れ家として利用されていたといわれていますので、見張りの人がここから周囲の様子をうかがっていたのかもしれません。また、季節によってはその美しいビーチで海水浴を楽しむことができます。

真珠の養殖場の見学

完全に乗船するクルーズ船のプログラムによって異なりますが、真珠の養殖場の見学をすることもできます。

星空、朝日鑑賞

ハロン湾で宿泊する時だけの特権といえば、星空と朝日です。湾内に停泊する船舶がいくつかありますが、その上にはきれいな星空が広がっています。また、湾内の岩から顔を出す朝日はまた格別です。

ベトナム式太極拳・ヨガ体験

朝日が昇る6時ころから、希望者は船上のデッキで太極拳やヨガを体験することができます。天気の悪い日には、朝の景色を存分に楽しむことはかなわないかもしれませんが、朝から体を動かすことですっきりとした状態で1日を始めることができます。

漁村訪問

かつて「フローティングビレッジ(水上集落)」があった場所を見学します。現在では、ベトナム政府が陸上での生活を推奨し、廃村になっていますがその生活の跡を見学することができます。実際にどのような生活を送っていたのかを垣間見ることができます。

料理教室

夕食の前に、船上でベトナム料理の料理教室が行われます。強制参加ではありませんが、春巻きなどベトナム料理を代表する料理を実際に自分で作って食べることができます。意外と簡単にできるものも多いですので、これからのレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

船上ディナー

夕食は船上のレストランでいただきます。船によっても内容は異なりますが、フレンチのコースや伝統的なベトナム料理など、素晴らしい料理をハロン湾の景色を眺めながらいただくことができます。

船上スパ

完全にオプション別料金となりますが、乗船する船でマッサージなどのサービスを受けることができます。

船上でのイカ釣り

あまり知られていないオプションですが、実は船上から夜のイカ釣りを楽しむこともできます。オプションにはなりますが、ここでしかできない体験としておすすめです。

ハロン湾観光のおすすめの季節は?

ベトナム北部も南部と同じく、大きく雨季(5月頃~10月頃)と乾季(11月頃~4月頃)の2つの季節に分かれていますが、場合によっては日本と同じように四季があるといわれることもあります。また、南部の冬はさほど寒くありませんが、北部の冬はダウンジャケットが必要なくらい寒くなることもあります。

一年を通して、台風が通過するときや寒暖差が激しく濃霧が発生した場合には、ハロン湾クルーズの船が欠航することもあります。そのため、ハロン湾クルーズは運次第なところもありますが、ハロン湾を楽しむなら4月頃か10月~11月頃がおすすめです。

12月以降でも晴天の時は楽しめますが、気温の下がった中でシーカヤックや船外クルーズなどは少しつらいものがあると思います。筆者的には、気温が低いほうが星がきれいに見えるといわれているので、11月ころがおすすめです。

ベトナム旅行にはかかせないハロン湾

いかがでしたでしょうか。ベトナム旅行にはかかせないハロン湾。ぜひ一度その目で確かめてみてください。

ではでは、ヘンガップライ