なぜベトナムはバイク大国になったのか?人気の車種は?バイク大国ベトナムの歴史と変遷をご紹介します

ベトナムの生活
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ベトナムは、近年、バイク大国として知られる国になりました。なぜなら、バイクが日常の交通手段として広く使われているからです。今回は、そんなベトナムのバイク大国の歴史と変遷をご紹介します。また、人気のバイクの車種もご紹介しますので、ベトナムでのバイクライフを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ベトナムがバイク大国になった歴史

ベトナムは、バイクの利用が広く普及しているアジアの国の中でも、特にバイク大国として知られています。1950年代から1970年代のベトナム戦争時代、アメリカ軍がベトナムに多くのバイクを輸入し、地元住民にも貸していました。このことが、バイクの利用が一般的になるきっかけとなったといわれています。

また、アメリカ軍が撤退した後には、持ち込まれたバイクが市場に放出され、ベトナム人によって再利用されたことも、バイク文化の発展につながりました。1975年には、ベトナムが南北統一し、社会主義政権が成立しました。

この時期には、自動車は高級品とされ、一般の市民には手が届かない存在。一方、バイクは比較的手ごろな価格で購入でき、移動手段として広く利用されるようになりました。1990年代以降、市場経済が導入されると、外国メーカーのバイクがベトナムに進出し、国内メーカーとの競争が始まります。

この結果、バイクの種類や品質が向上し、市民の交通手段としてのニーズに合わせた製品が供給されるようになりました。また、バイクの利用が一般的であることから、バイク関連のサービスや産業も発展し、雇用につながったことも、バイク文化の発展に貢献しています。

現在、ベトナムはバイク保有台数が約5,000万台以上で、自動車保有台数の約10倍に達しています。交通渋滞や事故などの問題もありますが、バイクはベトナム社会にとって欠かせない存在です。

ベトナムにおけるバイクの普及事情

ベトナムにおいては、バイクは非常に普及した交通手段として認知されています。以下に、バイクの普及事情に関する情報をまとめてみました。

保有台数

2023年現在、ベトナムのバイク保有台数は、約5,500万台といわれています。ベトナムの人口は約9700万人で、バイク保有台数は人口に対して非常に高い数値です。バイクが主流の交通手段として普及していることが反映されているといえます。

利用率

ベトナムの人口のうち、バイクを所有している割合は約60%とされています。また、ベトナムの都市部では、バイクは公共交通機関としても利用されており、通勤や買い物などに利用されることが一般的です。Grabバイクが主流なのも納得ですね。

バイクの種類

ベトナムでは、125cc以下のスクータータイプのバイクが一般的です。また、日本のスズキやホンダ、ヤマハなどの外国メーカーのバイクも多く見られます。

バイクの価格

一般的な125cc以下のバイクの価格は、日本円で1~3万円程度で購入することができます。高級なバイクの場合は10万円以上するものもありますが、一般的な人々が利用するバイクは比較的手頃な価格帯にあります。

交通渋滞

バイクが非常に普及しているため、ベトナムの都市部では交通渋滞が深刻な問題です。特に、ホーチミン市やハノイ市などの大都市では、朝夕の通勤時間帯には大きな渋滞が発生します。

バイク事故

バイクが主要な交通手段であるため、交通事故も多く発生しています。特に、ヘルメットを着用せずにバイクを運転することが多いため、頭部を強く打つような事故が多い傾向にあります。

ベトナムで人気のバイクの車種

ベトナムで人気のバイクの車種には、以下のようなものがあります。とりわけ日本車は、ベトナムでも人気です。

Honda Wave

ホンダのWaveは、ベトナムで最も人気のあるバイクの一つです。スタイリッシュで燃費がよく、手ごろな価格帯が人気の秘密。2018年には新モデルの「Wave Alpha」が発表され、今でも多くの人々に愛されています。

Yamaha Exciter

ヤマハのExciterは、スポーティなデザインと高性能が魅力のバイクです。特に若い世代に人気があり、レースやスタント走行にも使われます。2019年には新モデル「Exciter 155」が発表され、ますます多くのファンを獲得しています。

Suzuki Raider

スズキのRaiderは、デザイン性の高さと快適性が魅力のバイクです。大きなタンクとシートが特徴で、長距離移動にも適しています。2019年には新モデルの「Raider R150」が発表され、人気を集めています。

Kawasaki Z125

カワサキのZ125は、小型で取り回しのしやすさが魅力のバイクです。2018年に発表され、若いライダーたちに人気を博しています。Kawasaki Z125:カワサキのZ125は、小型で取り回しのしやすさが魅力のバイクです。2018年に発表され、若いライダーたちに人気を博しています。

まとめ

ベトナムがバイク大国となった理由は、高額な自動車税や道路インフラの未整備、容易な免許取得などが挙げられます。さらに、低コストや燃費の良さなどがバイクの人気を支えています。車が高価なベトナムでは、今後もバイク市場は発展し続けていくでしょう。