世界を席巻中!ベトナム産高級チョコレートを徹底解説!高品質なカカオ豆の生産地として世界中から注目されています!

ベトナムの食べ物
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チョコレートの産地というと、アフリカや南米を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実は近年、ベトナム産のチョコレートが世界中から注目を集めています。チョコレート菓子で有名なベルギーやフランスも例外ではありません。

「ベトナムでチョコレート?」こんな疑問をお持ちの方は、ベトナム産のチョコレートがどれほど貴重なのかぜひ覚えておきましょう。

インターナショナル・カカオ・アワードで受賞したベトナム産のカカオ豆

ベトナムのチョコレートが一躍有名になったのは、毎年開かれる「インターナショナル・カカオ・アワード」を受賞したことがきっかけです。インターナショナル・カカオ・アワードは、チョコレートのコンクールといったところ。

アジアの中で受賞したのは、ベトナムとインドネシアのみなんです。この受賞をきっかけに、世界中のチョコレート会社がベトナムに工場を建設しています。最高峰のカカオ豆を栽培しているベトナムは、国を挙げてカカオ豆の栽培に力を入れています。

ベトナムはカカオ豆の栽培に適した場所

ベトナムにカカオの木が持ち込まれたのは、フランス植民地だった19世紀。当時は思うように利益が出ず、苦労していたようです。しかし、ベトナムはカカオ豆の栽培に適した地域だということが判明。そこから積極的にカカオの栽培が拡大していきました。今では大きくわけて3つのエリアがカカオの産地とされています。

ベトナムのカカオ豆栽培地

ベトナムのカカオ豆は、おもに以下のエリアで栽培されています。いちばん有名なのは南部メコンデルタ地区です。エリアによってカカオ豆の特徴も若干異なります。ベトナムでチョコレートを買うときは、産地にも注目してみるといいですよ。

ちなみにカカオ豆を栽培する条件は、以下の3つがそろっていることです。

  • 十分な雨量
  • 排水性の高い土壌
  • 湿気のある気候

南部メコンデルタ

南部メコンデルタは、カカオ豆の栽培にいちばん適したエリアです。ここで栽培されたカカオ豆は、フルーツのような香りと酸味を持ち合わせているのが特徴。爽やかさも味わえるチョコレートに仕上がります。

東部

東部で栽培されたカカオ豆は、ナッツの香りがほのかに香る香ばしさが特徴。甘みや酸味、苦みの絶妙なバランスのチョコレートが出来上がります。

山岳部

山岳部のカカオ豆は他のエリアとは違い、複雑な味が特徴。深みのある甘みとスパイシーな風味で、チョコレートの概念をくつがえします。

希少価値の高いトリニタリオ種を栽培

カカオ豆は、以下の3つの種類に分類されます。

  • クリオロ種
  • フォラステロ種
  • トリニタリオ種

ベトナムで栽培されているのはトリニタリオ種です。トリニタリオ種は、クリオラ種とフォラステロ種のいいとこどりをした豆で、この2種類を交配したもの。香りの高いクリオロ種とチョコレートの苦みを持ったフォラステロ種の交配により、より希少価値の高いカカオ豆の生産が可能になりました。実はトリニタリオ種は、世界でも8%しか流通していない品種なんですよ。

ベトナムのチョコレート「シングルオリジン」で有名なブランド

ベトナムのチョコレートが注目されているもうひとつの理由が、チョコレートの手法です。ベトナムでは「シングルオリジン」という手法をとっているチョコレート会社が多数あります。シングルオリジンとは、産地で収穫されたカカオ豆を筆頭とする原料を使ってチョコレートを作ること。鮮度の高い原料を使っているわけです。

通常はいくつかの産地のカカオ豆をブレンドしてチョコレートを製造しているので、ベトナムのチョコレートはこだわりが違います。そんな「シングルオリジン」を取り入れている代表的なチョコレートメーカーは以下の通りです。日本でも認知されつつあるチョコレートなんですよ。

BINON

日本人女性が立ち上げた新ブランドの「Binon Saigon Chocolate」。ブンタウにある一つの農園で一本のチョコレートバーを作り上げる「ファームトゥーバー」製法で作られています。現在はホーチミン市内の専門店などで取り扱いが開始されており、各方面から注目されている新進気鋭ブランドです。カカオ収穫やチョコレート作りを見学する農園ツアーも人気です。

Marou

フランス人が立ち上げたブランド「Marou」。その情熱はすばらしく、添加物を使っていないチョコレートを提供しています。Marouはホーチミンやハノイにカフェを展開していますが、カフェではチョコレート製造の工程を見学できるので、見てみるのもおもしろいですよ。ベトナムでは知らない人がいないほどの知名度を誇っており、定番チョコレートはさまざまな場所で購入できます。

Savie

中部高原エリアのカカオ豆を使っている「Savie」。伝統的な技法にこだわっており、石臼でカカオ豆を挽き、丹精込めてチョコレート製造を行っています。チョコレートの中には何ヶ月も熟成させたものもあり、チーズのような風味はワインとの相性も抜群です。Marouよりもお手頃な値段で購入できるのも魅力的なチョコレートです。

Pheva

ダナン発祥の「Pheva」は、ベトナム産カカオ豆をいち早く取り入れたチョコレートメーカー。ベトナム人女性とフランス人男性が手掛けるチョコレートは、Made in Vietnamにこだわっており、フーコックさんの黒コショウを使ったものもあります。ダナンに旅行する際は、Phevaのチョコレートをお土産に選んでみるのもいいですね。

まとめ

ベトナムで栽培されたカカオ豆は、世界でもほとんど流通していません。希少価値が高いのはもちろんですが、ベトナムのチョコレートが注目されているのは「シングルオリジン」というのも大きく関係しています。

実際にベトナムでチョコレートの値段を見ても、ベトナムの物価から考えても決して安くありません。それだけで高級チョコレートだというのは一目でわかります。近年では日本でもベトナム産チョコレートを扱うお店も増えてきました。

ベトナム旅行へ行く際は、本場ベトナムで購入してみるのもおすすめです。もちろんお土産にもとっても喜ばれますよ。