ホーチミン観光で外せないのがメコン川のツアーです。ミトー・ベンチェの見所をご紹介します。

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シンチャオ!今回は、ベトナム南部の最大の観光名所メコン川とその河口部にある街についてお話ししていきます。

メコン川とは?

まず、メコン川とは何かということをいくつかのポイントで紹介していきます。

「メコン川」の由来は?

皆さん聞いたことがある方もいるかもしれませんが、メコン川はチベット高原を源流とし、アジアの6か国(中国、ラオス、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム)をまたいで流れている川です。南シナ海まで全長およそ4,200kmの長さで、川幅は約3kmもあり、世界的には12番目に長い川といわれています。

ベトナム国内では、9つの支流に分かれていることを9匹の龍に例えて、九龍川(ソン・クー・ロン)と呼ばれています。また、「メコン」という名前は、一説によるとカンボジア語から来ているとされており、「メー」は母を、「コン」は水を意味し、”Mother Water”(母なる川)という意味になるとされています。

この言葉を裏付けするようにメコン川流域は、「生物多様性の宝庫」とも言われており、たくさんの新種の生き物が発見され続けている場所です。世界自然保護基金(WWF)によるとメコン川流域では、1997年から2017年までの間で、累計2,681種もの新種の動植物が発見されており、その名にふさわしい生態系となっています。

「メコンデルタ」と「メコン川」の関係とは?

メコン川流域のことを「メコンデルタ」と呼ぶこともあります。メコンデルタとは、メコン川河口部に長い年月をかけて形成された三角州のことで、肥沃な湿潤地帯では穀物が多く育てられており、アジア最大の穀倉地帯となっています。

穀倉地帯があるということは、それを育てる人もいるということで、このメコンデルタには、多くの町が作られ多くの人がメコン川の恩恵を受けながら生活しています。この地域では、ベトナムのコメ生産量の半分以上を生産しており、ベトナム経済を支える上でも重要な地域になります。

メコンデルタ地方の暮らし

メコン川は、ベトナム南部の人々の生活と密接な関係があります。ベトナムといえば、バイクが主要な交通手段であるというイメージが強いですが、メコン川流域で暮らす人にとっては、メコン川やその支流をボートを使って移動するというのが当たり前です。

観光で訪れた人にとっては、メコン川クルーズやジャングルクルーズ、フローティングマーケット(水上マーケット)などのほうが、ボートを使っているというイメージが強いかもしれません。

しかし、ボートで生産した果物や物資を運ぶことはもちろんですが、前述のとおり川幅が3kmもあるため、対岸までの間に小島があることも多く、川岸から小島まで渡るのにボートを使うなど、メコン川流域で暮らす人々は日常的にボートを使用します。メコン川は人々の暮らしになくてはならない存在で、人々はメコン川とともに暮らしています。

メコンデルタで有名な都市は?

ベトナム南部でメコン川流域の代表的な都市として、ミトーとカント―があります。

ミトー・ベンチェー

ミトーは、ホーチミン市内から高速で約1時間半~2時間ほどで到着する街です。さすがのベトナム人もこの距離は車で移動します。ベトナム南部に観光で訪れた人にとっては、ホーチミンから出発する人がほとんどであるため、このミトーがメコン川観光の出発拠点となります。

ミトーの周辺には、トイソン島(ユニコーン島)、フーン島(フェニックス島)、ロン島(ドラゴン島)、クイ島(トータス島)4つの島があり、多くの場合、この島までボートで渡り、ジャングルクルーズを楽しむことになります。また、

対岸にはベンチェという街があります。ここには、ココナッツキャンディの家内工場があり、家の敷地内に仕事場があり、手作業でココナッツキャンディを制作しています。場合によっては、制作過程を見ることもでき、貴重な体験になります。

カントー

カント―はホーチミン市内から車で約4時間ほどで到着する街です。メコンデルタ地域最大の街であり、経済の中心でもあります。また、観光にも力をいれており、カイラン水上マーケットや果樹園などベトナム南部ならではの場所を楽しむことができます。カントーには、観光客だけでなくベトナム人も多く集まり、とても活気あふれる場所です。

水上マーケットは日本の市場と似ており、朝5時頃から始まり8時頃には終わってしまうため、日帰りで行くこともできますが泊りがけで行くことをお勧めします。水上マーケットでは、フォーやフーティウなどを食べることができますが、器を川の水で洗浄するなど衛生的に心配なところもありますので、おなかの弱い人は控えたほうがいいかもしれません。

メコン川観光のおすすめポイント

メコン川観光で外せないポイントを紹介します。

メコン川クルーズ

先にも述べましたが、川幅が約3kmもあるため、川の間に島があるところもあります。その島では多くの人が暮らしており、穀物や果物を栽培する人がいたり、養蜂をする人がいたり、観光客向けの食堂を営んでいたりと、様々な仕事をしながら暮らしています。

いつも茶色く濁っていてあまりきれいなイメージのないメコン川ですが、実は泥が待っているだけで、水質的にはとてもきれいなのだと教えられたときは、信じられませんでしたがそうらしいです。川幅が広いこともあり、大型のタンカーが積み荷を運んでいる姿を見ることもできます。

ジャングルクルーズ

メコン川の観光といえば、ジャングルクルーズは外せません。ヤシの木やマングローブが生い茂った川を手漕ぎボートで進んでいきます。時には、地元の人が乗ったボートとすれ違って生活感を感じることができるかもしれません。編み笠をかぶって地元民になった気分でジャングルクルーズを楽しんでください。

名物「エレファント・イヤー・フィッシュ(象耳魚)」

メコン川で有名なのが、エレファント・イヤー・フィッシュです。聞いた話では、その形が、象の耳に見えるからこんな名前なんだとか。うろこを取って丸揚げにし、寝かすのではなく立てて出すのが一番ポピュラーな姿です。写真を見るのが一番早いでの、写真を見てください。味は淡白な白身魚ですので、そのまま食べるのもよし、身をほぐしてライスペーパーにはさむもよし、好きな食べ方で味わってください。

南国ならではのフルーツや食べ物

メコンデルタでは、ココナッツやバナナをはじめとする様々な食べ物を食べることができます。ココナッツ、マンゴー、バナナ、ドラゴンフルーツ、パイナップル、ドリアンなど聞き覚えのあるものから、ランブータン、ジャックフルーツ、ロンガンなど聞いたことのないようなものまで様々な作物を育てており、ココナッツに関しては、ジュースのほかキャンディーやゼリーなどで楽しむことができます。

南国ならではのフルーツを安価でたらふく食べることができるので、ぜひ楽しんでみてください。また、場所は限られますが、カカオを育てているところもありますので、気になるひとは調べてみてください。

メコン川観光の注意点

海外旅行に行くときには、十分注意する人もいるかもしれませんがメコン川観光の際に、特に注意してほしいことを紹介します。

個人での行くのはおすすめしない

  

首都ハノイや経済の中心地ホーチミン市内であれば英語が通じることもありますが、メコン川周辺では基本的にベトナム語しか通じません。個人で行く場合、船に乗るにも工場を見学するにもベトナム語で交渉する必要があります。

また、運よく交渉で来ても通常よりも高い値段を取られたり、よくわからない場所で放置されたりといったトラブルになる可能性もあります。最悪命の危険を感じるような事態になる可能性もありますので、日本にいるときの感覚でいると痛い目にあいますので、気を付けてください。

雨季に注意

ベトナム南部では、5月頃から10月頃までの雨季と11月頃から4月頃までの乾季の2つの季節があります。年間通して気温が高い南部ですが、雨季はほぼ毎日雨が降り、30分ほどでやむ場合もあれば、1日中降り続く場合もあります。

そのため、ベトナム南部の観光にベストなシーズンは11月頃から4月頃までの乾季の時期になります。それ以外の季節も楽しむことはできますが、雨に降られることを覚悟しておいてください。また、5月頃から夜蛍が見れるようになります。メコン川に浮かぶ小島の木々に集まっている蛍を見るのは何とも言えない感動があります。しかし、雨が降ってしまうと蛍も見ることができないので、併せて注意が必要です。

ベトナム南部の観光といえばメコンデルタ

いかがでしたでしょうか。ベトナム南部の観光といえば外せないメコンデルタ。ぜひ一度その目で確かめてみてください。

ではでは、ヘンガップライ